HOME > すきっ歯が美しい?歯に関する世界の流行と習俗
すきっ歯が美しい?歯に関する世界の流行と習俗
いま、「すきっ歯が美しい」と世界中のセレブたちがこぞって前歯の間に隙間を作っているという話をご存知でしょうか。
女性の美に新たな基準が作られた2013年。
それというのも、世界の美の基準に影響を与えるとされるハリウッドのセレブたちの間で、すきっ歯が大流行したからです。
歌手のマドンナやジェーン・バーキン、バネッサ・パラディ、レディ・ガガなどがすきっ歯を披露。
とくに、バネッサ・パラディが出演したココ・シャネルのコマーシャルは、日本でも話題となりましたね。
何故、突然にセレブたちの間ですきっ歯が流行したのかは不明です。
しかし、世界中で多くの女性たちが、セレブたちの真似をして隙間を作る矯正治療を受けたそうです。
日本ではいまのところ、この流行による影響はないようですが、これから流行ったりするのかもしれませんね。
世界にはこれまでにも、歯と美に関する習俗や流行がありました。
アフリカや南アジア、オセアニアなどの広い地域では、歯を人工的に変形したり、加工したりといった習俗があるそうです。
多くは身体的装飾のためとされていますが、土地や種族のシンボルとして、成人や既婚者の印としても機能してきたようです。
日本でも、かつてお歯黒という習慣がありました。
お歯黒というのは前歯を黒く染める化粧法のことで、平安時代には公家や武家の男子が行い、のちに民間でも流行し、江戸時代には既婚女性の印として機能していたものです。
こうした習俗をみてみると、歯というのは審美的に、また社会的に、さまざまな役割を果たしてきたことがわかりますね。
現在、日本でも多くの人々が美しい歯を求めて審美歯科を訪れます。
白く輝く美しい歯、歯並びの整った口元など、ご要望はさまざまですが、現代では歯の美しさは人々のよりよい生活のために不可欠のものとなっています。